誰より審判が感情で判定を覆しちゃ駄目でしょうに
- 2023/06/07
- 21:39
テニス全仏オープンにて、加藤未唯選手のボールがボールガールを直撃して失格となった問題。世界中の多くの人がその判定に不服を抱き未だ物議を醸していますね。ペアパートナーであるアルディラ・スチアディ選手は一連の判定プロセスの見直しを求めグランドスラム評議会に提訴したとかなんとか。たしかに映像を見ても故意でないのは明らかであり、なんならボールガールが泣いたのは上手く対応出来なかった恥ずかしさや不甲斐なさからの涙のようにさえ思えます。しかしながらスーパーバイザーはボールガールが泣いている事だけを理由に、ビデオ判定の訴えをも受け入れず問答無用で失格を言い渡したと言うのですから、本人はもちろん多くの観客が納得がいかないも無理ありません。どうやらその背景には、3年前の全米オープンにて苛立ったジョコビッチが打ったボールが線審に当たった事件があるようですが――それもまた今回とは大きく状況が異なり前例と考えるにはあまりにも無理があります。
けれどもちろん判定が覆る事はなく、ばかりか加藤選手は今大会で獲得した賞金とランキングポイントまで没収されるというペナルティまで受けたと言うのですから反発はいっそう大きなものとなっていますね。そしてその嫌悪は対戦相手だったボウズコワ/ソリベストルモ組にも向かっており、失格を言い渡された加藤ペアを見て笑みを浮かべる写真が掲載された事からかなりの批難を受けているようでまさに地獄絵図。なんとも後味の悪い試合結果となってしまいました。
まあ、どちらの言い分もわからなくはありませんが、一番は何のためにビデオ判定が存在しているのかですよね。ボールガールが泣き止まない姿を見ての判断は一見紳士的ではありますが、仮にも冷静な判断を施すべきスーパーバイザーがその場の感情に流されたのはちょっとどうかと思います。良かれと思っての判断かもしれませんが、結果罵倒される対戦相手しかりその切っ掛けとなったボールガールの心情を考えるととても適切な判断だったとは思えませんね。そもそも最初は主審が警告を出したはずですが、なぜそれを覆してまで失格にしたのでしょうか。故意ではなかったにせよ危険行為で警告は妥当であったのに、判定は判定とする審判が自らその判定を覆してまで失格にしたのはどうにも理解に苦しみます。果たして評議会はこの件にどういった対応をするつもりなのでしょうか。
けれどもちろん判定が覆る事はなく、ばかりか加藤選手は今大会で獲得した賞金とランキングポイントまで没収されるというペナルティまで受けたと言うのですから反発はいっそう大きなものとなっていますね。そしてその嫌悪は対戦相手だったボウズコワ/ソリベストルモ組にも向かっており、失格を言い渡された加藤ペアを見て笑みを浮かべる写真が掲載された事からかなりの批難を受けているようでまさに地獄絵図。なんとも後味の悪い試合結果となってしまいました。
まあ、どちらの言い分もわからなくはありませんが、一番は何のためにビデオ判定が存在しているのかですよね。ボールガールが泣き止まない姿を見ての判断は一見紳士的ではありますが、仮にも冷静な判断を施すべきスーパーバイザーがその場の感情に流されたのはちょっとどうかと思います。良かれと思っての判断かもしれませんが、結果罵倒される対戦相手しかりその切っ掛けとなったボールガールの心情を考えるととても適切な判断だったとは思えませんね。そもそも最初は主審が警告を出したはずですが、なぜそれを覆してまで失格にしたのでしょうか。故意ではなかったにせよ危険行為で警告は妥当であったのに、判定は判定とする審判が自らその判定を覆してまで失格にしたのはどうにも理解に苦しみます。果たして評議会はこの件にどういった対応をするつもりなのでしょうか。

