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ザイガニック効果を逆手に取ってみる

「強迫性障害を患っている人は――」なんて文章が途中で途切れていると、なんだか無性に続きが気になりませんか?これを心理学の分野ではザイガニック効果と呼んでおり、人は完成されたものより未完のものの方が印象に残りやすく興味を惹かれやすい傾向にあるとされています。新聞の見出しはもとより、広告のキャッチコピーだったりテレビ番組の次回予告など、途中まで言っておきながら敢えて最後までは教えないというあれです。続きはWEBでなんてCMはまさにその王道だと言えます。

そもそも人間の脳は情報の空白を嫌うようで、それを補おうと無意識下でその答えを探し続ける性質を持つそうです。例えば先のように「強迫性障害を患っている人は――」なんて中途半端に文章をとめられると、神経質な人が多い?完璧主義?加害恐怖も患っている場合がある?などなど、正解不正解は二の次として、とにかく脳がその後の言葉を補完しよう勝手に頭を働かせてしまうようなのです。しかも、その空白がしっくりくるまで無意識下により延々考え込んでしまうため、結果として良くも悪くも心に引っ掛かかるものとなります。

この性質を上手く利用すれば人の気持ちを引きつける会話が――なんてのはここではどうでもよく、むしろこの性質により知らぬ間に自分に対してネガティブな自己暗示を掛けてしまう可能性があるため注意が必要なのです。例えば「やってはみますが――」「頑張ってみるけれど――」なんて否定的な言葉を呟いては途中で止めてしまった場合、口に出さずともその先の空白部分は勝手に脳が補完しようとしてしまい、ネガティブな言葉が連想されてしまいがちなのです。無意識下で連想されたものほど自己暗示に掛かりやすいのは言わずもがな。どうせならこれを逆手に取り、敢えてポジティブな言葉を連想するような言い回しを口に出して途中でやめれば、強引な言い聞かせなんかよりはよっぽど効果あるかもしれませんね。

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