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経済より先に人の心を理解する必要がありそうです

火に油を注ぐとはよく言ったもので、麻生財務大臣の更なる発言「後生の借金をさらに増やすのか」がさらなる炎上を加速させていますね。言っていることは最もですが、さすがにこの状況で声高々に述べることではないような気がしてなりません。そりゃ誰だってお金は欲しいです。でも無条件にそれを得ることは出来ないとわかっているからこそ皆汗水垂らして働くわけです。しかしながら、致し方ないとはいえ緊急事態宣言を発令したのは他でもない政府、夜だけでなく昼までもの営業を暗に制限しているのもまた紛うこと無く政府そのもの、そのくせ経済が傾くのを恐れてなけなしの資産をなんとか使わせる政策にばかり精を出しておきながら保障は据え置き、どころか一縷の希望さえも持たさぬか如く全否定しているのですから、これで不満が上がらない方がどうかしているというものでしょう。

私がこの言葉を耳にしてまず感じたのは、なにひとつ現状打破出来ていないこの状況でさも当然のように後生を語ったことの違和感です。失礼ながら平時にそれを考えられなかったからこそ日本の借金は膨れ上がったのではないでしょうか。なのにそれを棚上げして、敢えてこの非常時にそれを口にするというのは、余程の秘策があるのか、はたまた現状がまるで把握出来ていないかのどちらかとしか思えません。

政治家だって人です。人である以上誰しも失敗はあります。とかく麻生財務大臣は過去に党内で相当な飲食費を使用した疑いがあるため、いまさらどの口が言ってるのだと非難を浴びても仕方ないのかもしれません。そのうえで平時に散々ばらまいておいて有事に出し絞る、どころかまるで保障を望む国民が悪いかのような言い草は、さすがに口が悪いの一言で済ませられる問題ではないでしょう。

この件により、売り言葉に買い言葉なのでしょうが、だったらオリンピックなんて止めろ、GoToも再開するべきではないの声が再燃していますね。いかにそれが経済を回すために必要だとわかっていても、すべての資本とも言える人の存在を蔑ろにしたのですから当然の結果なのでしょう。繰り返しになりますがこの状況で、わざわざ国民感情を煽る、いや逆撫でる意味がまったくもって理解出来ません。

若者の○○離れなんて言葉をよく聞きますが、離れざる得ない経済状況なのはもはや周知の事実。皆生きていくだけで精一杯であり、座っているだけでお金が湯水のように湧いて出た古き良き時代とは違います。若者に限らず現代を生きる人の多くはおそらく政府が思うよりもずっと貧困を強いられています。ほぼ極限にまで追い詰められている人が、感染を防ぐのと生き延びることを秤に掛けてどちらに傾くのか、そんなことさえわからないだなんて――そりゃ借金も増えるはずですね。

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