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呼称にそこまで深い意味を込める人はいないんじゃないでしょうか

16日に放送された火曜サプライズにおいて、俳優の松山ケンイチさんが何気なく発した「嫁」という言葉に物議が醸し出されているようですね。ここのところ女性蔑視発言による炎上がなにかと目立つだけに言葉遣いには気をつけたいところですが、にしても嫁という言葉はそこまで使ってはいけないものなのでしょうか。

そもそも「嫁」という言葉は「息子の妻として迎え入れられる女性」という意味です。つまり厳密に言うと「嫁」という言葉を使えるのは夫側の両親だけということになります。ただ、父、母、兄、姉、弟、妹しかり、祖父母、従兄弟、再従兄弟などなど、立場によって相手の呼称が変わる言葉はもっといくらでもあると思うのです。なのに「嫁」だけがここまであれこれ言われるのは、家に入るという制度や姓が変わるという制度に過剰なまでの差別反応を抱いている人が少なからず存在しているからこそなのでしょうかね。

そもそも思春期でもあるまいに、他人の呼び方や呼ばれ方にそこまで過剰反応することってありますか?嫁であろうと妻であろうと、家内であれ伴侶であれ相方であれ、「ああ、この人はそう呼ぶんだ」くらいにしか私は思わないんですが――。かなり年の離れた目上相手ならば相応に「妻」と呼ぶのが正解なのかなとは思いますが、親を名前で呼ぶ子供も少なくないこのご時世、妻を嫁と呼ぶことにそこまで目くじらをたてることもなかろうとさえ思ってしまいます。先に述べた家に入る、つまりは古来からある嫁ぐという意味あいが男尊女卑に繋がるなんて話も耳にしますが――いやいや、それこそもうそんな時代じゃないでしょう。

差別を訴える人たちって、本来それを無くしたいがために主張していたんですよね。なのになぜか最近、それを連想するものを無くすことこそが最たる目的のようになっているような気がしてなりません。結婚=男性の家に嫁ぐは女性差別だと主張する気持ちはわかります。残念ながら日本の結婚制度は現在も男性の家に嫁ぐものであり、性が変わるという女性にとって差別的な部分があるのは否めません。しかしながら夫の両親と同居しなくてはいけないとか、その面倒は妻が見るものだとか、そういった昔ながらの風習めいたものは時代と共に随分と変化しており、ただただ女性が損をしていただけの時代とは随分と状況が変わってきたと思うのです。なのに、昔のそれを連想させるからといっていちいち「嫁」という言葉に過剰反応するのはいかがなものでしょう。世の男性の代弁をするつもりはありませんが、正直そんな深い意味で「嫁」と言ってる男性なんてまずいないと思いますよ?例えば妻の弟を「弟くん」と言ってみたり、例えば妻の従姉妹を「従姉妹ちゃん」と言ってみたり、あくまで妻の立場からみた敬称を、敢えて逆手に取って利用した遊び心ありきの呼称であり、いちいちその言葉の由来まで意識して呼んでいる嫌味な人なんていないと思うのですが――。

ちなみに「奥さん」というのは他人の妻を呼ぶための敬称なんですね。私はよく妻のことを奥さんと称しますが、正直そこにもなんの深い意味はありません。強いて言うなら「妻」と言葉にするのが気恥ずかしいのと、堅苦しさを感じるからでしょうか。これで他人行儀だ!なんて言われたら堪ったもんじゃありませんね。

ホンヤクラブ

  
  

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