暗示について考えてみました
- 2019/06/01
- 20:44
EDMRの記事から自己暗示について調べようと思ったら、思惑外れて催眠と暗示の違いに夢中になってしまったので仕切り直しです。そもそも自己暗示=自己催眠を含め催眠療法というものは科学的根拠しかり研究の品質が低く有効性を確認されていません。なので信じる信じないはもちろん効果の有無は人それぞれとしか言えませんが――半世紀近く生きてきて頭痛はバファリンを飲めば絶対治ると信じて疑わない、いわゆるプラシーボ効果に陥りやすい私からすれば興味津々なのです。
暗示とは潜在意識にメッセージを届ける行為を意味します。私は自分で自分に言い聞かせる行為、例えば大丈夫大丈夫なんて言葉を頭に思い浮かべては不安を軽減させている行為を=暗示を掛けていると思い込んでいたのですが、通常状態で思い浮かべたメッセージというものはどう足掻いても顕在意識がそれを取得してしまうわけで、言い換えると潜在意識にはまるで届いていないがため暗示にはならないらしいのです。ちょっとショックでした。私がしてたのは暗示ではなくどちらかというと思い込みというヤツだったのですね。まあそれでも不安が軽減出来てた時も結構あったので結果オーライではありますが……。
ならば暗示を掛けるにはどうすればいいかというと、先の説明通り顕在意識ではなく潜在意識に語りかければいいわけで、顕在意識と潜在意識を逆転させるには催眠状態に陥る必要が出てくることからもわかる通り、催眠と暗示は切っても切れない関係だったりするのです。ただ意識的に受けたメッセージは顕在意識が処理するとなると、無意識的に受けたメッセージは潜在意識が処理する=暗示として何かしらの影響を及ぼすことになります。無意識に思ってしまうことってなんでしょう?私の場合それは多くの確認行為に準ずる言いようのない不安だったりします。つまり強迫性障害を患っている人のほとんどは無意識下の不安を潜在意識に送り込み、知らぬ間に暗示を掛けていることにもなるのです。
暗示で少しでも不安を軽減しようと思ってたら、すでに暗示で不安を擦り込んでいたなんて笑えません。けれど乱暴な言い方ですが、楽天家が幸せそうに見えるのは不安なんて考えてもいないからであり、考えていないからこそ不安に苛まれることなく幸せな毎日が過ごせるのだと私は思うのです。かといって自分は幸せだなんて思い込んでみても、意識してそれを考えているうちは暗示には掛かりません。何度も言うようにそれは顕在意識が処理して潜在意識にまで届かないからであり、どころか自分は幸せだと思い込もうとしている時点で本当は幸せではないからそう思いたいという気持ちが潜在意識に生じてしまい、結果として自分は幸せじゃないんだという暗示に掛かってしまうらしいのです。
なんだか回りくどい言い回しになって伝わりにくいでしょうか。ようはこうありたいと思っている時点でそれは願望であり、対義となる現在はそうではないという思いが潜在意識に読み取られてしまうわけです。そして潜在意識が処理するということは暗示に掛かると同義であるため、結果的に心身問わず何かしらの悪影響を及ぼしてしまうわけです。
だったらどうすればいいんだよ!なんて苛立ちを覚えますが、だからこそ潜在意識に直接語りかける必要があるのです。そしてそのためには催眠状態に陥る必要があるわけで、この自分で催眠状態に陥ることこそが自己暗示の一番難しいところじゃないかと思うのです。催眠に陥る方法は色々あります。EMDRしかりマインドフルネスもまたそのひとつです。最も代表的なのは自律神経訓練法でしょうか。その方法は目を閉じベッドに仰向けになるなどリラックスした状態で以下の言語公式を唱えるというものです。
もちろん頭で唱えるだけでなく言葉通り重たさや温かさを感じるのがポイントです。また本来⑥を終えた段階で自立神経訓練法は終了なのですが、この段階でいわゆる催眠状態に入っているため、アファメーションなどで予め用意していた暗示文を唱えることで自己暗示を行うことになります。
暗示を掛けるためには予めどんな暗示を掛けるのかを準備しておく必要があります。わかりやすいのが言葉であり、自分にとってポジティブになれる単語を頭の中で復唱する単語法がその代表となります。他にも成功イメージを思い浮かべるイメージ法だったり、決まった行為をすると自分に反応が返ってくるアンカリングなどがありますが、それぞれ向き不向きがあると思いますので色々試してみるといいかと思います。個人的にはイメージ法だとあれこれ考えすぎてむしろ混乱しそうなので単語法があってるかなと思います。ただアンカリングもまた有効そうで、例えば対象に向かってサムアップすると不安が消えるとか――いや、ちょっとそれはずうずういいので右手で左胸を撫で下ろすと落ち着くとか?そんな感じでなんらかの行動をトリガーにポジティブな自分へと立て直せれば、応用次第でいろいろと道が開けてきそうな気がするのですがどうでしょうかね?
暗示を掛けるために必要なのが催眠です
暗示とは潜在意識にメッセージを届ける行為を意味します。私は自分で自分に言い聞かせる行為、例えば大丈夫大丈夫なんて言葉を頭に思い浮かべては不安を軽減させている行為を=暗示を掛けていると思い込んでいたのですが、通常状態で思い浮かべたメッセージというものはどう足掻いても顕在意識がそれを取得してしまうわけで、言い換えると潜在意識にはまるで届いていないがため暗示にはならないらしいのです。ちょっとショックでした。私がしてたのは暗示ではなくどちらかというと思い込みというヤツだったのですね。まあそれでも不安が軽減出来てた時も結構あったので結果オーライではありますが……。
ならば暗示を掛けるにはどうすればいいかというと、先の説明通り顕在意識ではなく潜在意識に語りかければいいわけで、顕在意識と潜在意識を逆転させるには催眠状態に陥る必要が出てくることからもわかる通り、催眠と暗示は切っても切れない関係だったりするのです。ただ意識的に受けたメッセージは顕在意識が処理するとなると、無意識的に受けたメッセージは潜在意識が処理する=暗示として何かしらの影響を及ぼすことになります。無意識に思ってしまうことってなんでしょう?私の場合それは多くの確認行為に準ずる言いようのない不安だったりします。つまり強迫性障害を患っている人のほとんどは無意識下の不安を潜在意識に送り込み、知らぬ間に暗示を掛けていることにもなるのです。
下手な言い聞かせは潜在意識に反対の意味を植え付けてしまう
暗示で少しでも不安を軽減しようと思ってたら、すでに暗示で不安を擦り込んでいたなんて笑えません。けれど乱暴な言い方ですが、楽天家が幸せそうに見えるのは不安なんて考えてもいないからであり、考えていないからこそ不安に苛まれることなく幸せな毎日が過ごせるのだと私は思うのです。かといって自分は幸せだなんて思い込んでみても、意識してそれを考えているうちは暗示には掛かりません。何度も言うようにそれは顕在意識が処理して潜在意識にまで届かないからであり、どころか自分は幸せだと思い込もうとしている時点で本当は幸せではないからそう思いたいという気持ちが潜在意識に生じてしまい、結果として自分は幸せじゃないんだという暗示に掛かってしまうらしいのです。
なんだか回りくどい言い回しになって伝わりにくいでしょうか。ようはこうありたいと思っている時点でそれは願望であり、対義となる現在はそうではないという思いが潜在意識に読み取られてしまうわけです。そして潜在意識が処理するということは暗示に掛かると同義であるため、結果的に心身問わず何かしらの悪影響を及ぼしてしまうわけです。
催眠状態になる方法
だったらどうすればいいんだよ!なんて苛立ちを覚えますが、だからこそ潜在意識に直接語りかける必要があるのです。そしてそのためには催眠状態に陥る必要があるわけで、この自分で催眠状態に陥ることこそが自己暗示の一番難しいところじゃないかと思うのです。催眠に陥る方法は色々あります。EMDRしかりマインドフルネスもまたそのひとつです。最も代表的なのは自律神経訓練法でしょうか。その方法は目を閉じベッドに仰向けになるなどリラックスした状態で以下の言語公式を唱えるというものです。
①両腕両脚に重みを感じる→右手が重たい→左手が重たい→右足が重たい→左足が重たい
②両腕両脚に温かさを感じる→右手が温かい→左手が温かい→右足が温かい→左足が温かい
③心臓の脈打ちを感じる→心臓が静かに脈打っている
④呼吸を感じる→自然に楽に呼吸をしている
⑤腹部の温かさを感じる→お腹が温かい
⑥額の涼しさを感じる→額が心地よく涼しい
もちろん頭で唱えるだけでなく言葉通り重たさや温かさを感じるのがポイントです。また本来⑥を終えた段階で自立神経訓練法は終了なのですが、この段階でいわゆる催眠状態に入っているため、アファメーションなどで予め用意していた暗示文を唱えることで自己暗示を行うことになります。
どんな暗示を掛けるかは自分次第です
暗示を掛けるためには予めどんな暗示を掛けるのかを準備しておく必要があります。わかりやすいのが言葉であり、自分にとってポジティブになれる単語を頭の中で復唱する単語法がその代表となります。他にも成功イメージを思い浮かべるイメージ法だったり、決まった行為をすると自分に反応が返ってくるアンカリングなどがありますが、それぞれ向き不向きがあると思いますので色々試してみるといいかと思います。個人的にはイメージ法だとあれこれ考えすぎてむしろ混乱しそうなので単語法があってるかなと思います。ただアンカリングもまた有効そうで、例えば対象に向かってサムアップすると不安が消えるとか――いや、ちょっとそれはずうずういいので右手で左胸を撫で下ろすと落ち着くとか?そんな感じでなんらかの行動をトリガーにポジティブな自分へと立て直せれば、応用次第でいろいろと道が開けてきそうな気がするのですがどうでしょうかね?

