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ノルアドレナリンとはなにか考えてみる

セロトニンドーパミンが強迫性障害に関連しているのはいくつか記事にしましたが、神経伝達物質としてこのふたつを紹介しておきノルアドレナリンだけを無視するのはなんですので、今回はこのノルアドレナリンについて簡単に説明をしておこうかと思います。


ノルアドレナリン


ノルアドレナリンは神経伝達物質のひとつであり、不安や恐怖または怒りなどを感じた時に分泌され交感神経の働きを活性化させます。いわゆるストレスにより分泌が促されることからストレスホルモンなどとも呼ばれています。このノルアドレナリンが過剰に分泌されると気分が著しく高揚して興奮しやすく、怒りっぽくなったりといわゆる躁状態を招きますが、逆にノルアドレナリンが低下すると、無気力になったり意欲が低下してしまう、いわゆる鬱状態を招き、まさに相反する作用が働いてしまいます。

ちなみに快楽と恐怖なんて相反する感情ではあるものの、意欲または興奮に作用するところなんてどこかドーパミンと似ているようにも思えますが、その理由はドーパミンがノルアドレナリンの前駆体だからに他なりません。前駆体とは化学物質におけるその物質が生成される前段階の物質を意味しており、つまりドーパミン→ノルアドレナリンと変化するため似てて当然だったりするのです。ただドーパミンは脳内でのみ作用しますがノルアドレナリンは交感神経を刺激しますので身体全体に働きかけるという大きな違いがあります。


強迫性障害とノルアドレナリン


強迫性障害を患っている人の多くは常に強い不安を感じており、つまりはノルアドレナリンが過剰分泌されている状態だといえます。ならばノルアドレナリンを抑制すればいいのではないか?と思うのですが、実際に薬物療法としてSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)を使用してもあまり効果は見られないそうです。難しいことはよくわかりませんが、強迫性障害はノルアドレナリンの過剰分泌が直接的な原因ではなく、むしろそれを正常に保とうとする役割であるセロトニンの不足が重要ということがわかっており、そのため現在の薬物療法ではもっぱらSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が多く取り入れられているようです。

しかしながら確認行為などを行っている際に不安や恐怖を感じるのは事実であり、ノルアドレナリンが過剰分泌されていることに違いはありません。これが行きすぎると血圧があがり、激しい動悸しかり、いわゆるパニック障害を引き起こすトリガーにもなりかねません。そのためノルアドレナリンを過剰に分泌させないに越したことはないのですが――瞬時にそれを抑える方法がないから困っているんですよね……。

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