GABAを摂取するといいらしいですよ

自律神経のバランスを整えるにはGABAを摂取したらいい、なんて言葉を耳にしたことがありますがそもそもGABAってなんでしょう？恥ずかしながら成分なのか栄養素なのかもよく知らなかったのですが、GABAはγ-アミノ酪酸と呼ばれるアミノ酸のひとつであり、いわゆる神経伝達物質だったんですね。神経伝達物質というとドーパミンやノルアドレナリンに代表されるあれですかね？とりあえず気になったのでまた色々調べてみました。

GABAとは

GABAはγ-アミノ酪酸と呼ばれるアミノ酸のひとつであり、英語名であるγ(gamma)-aminobutyric acid の頭文字をとった略称です。主に抑制性の神経伝達物質として機能しており、ストレスを和らげ脳の興奮を鎮める効果があります。つまりは例によって副交感神経を高めリラックス作用をもたらしてくれる成分だというわけです。また、本来GABAは睡眠中に体内で合成されるものですが、睡眠時間が短かったりストレスから熟睡出来なかったりするとてきめん合成量が減り不足してしまうようです。ストレスを和らげる効果がある成分がストレスによって阻害されるとはこれいかにといった感じですが、得てして人間の身体なんてそういった絶妙のバランスで成り立っているんですよね。

GABAを摂取するには

GABAは食品からそのものを摂取することが出来ます。主にチョコレートや発芽玄米、納豆、トマト、キュウリ、カボチャ、じゃがいもなどに含まれているようです。ただ体内でGABAを合成するにはトリプトファン同様にビタミンB6が必要なので、バナナしかりとうがらしやニンニク、マグロやカツオなどの青魚を意識して摂取するといいようです。また50～100mgの摂取量が効果的とされていますが、先にあげた食品だけでそこまで摂取するのはなかなかに難しいためサプリメントなどで補うのもいいかもしれません。

GABAを摂取して寝付きを改善

GABAを摂取することで副交感神経を高めリラックス作用が得られますが、同様に寝付きがよくなるなんて効果も発揮してくれるそうです。そもそもがリラックス状態になるのですから、睡眠の質が改善されるのもまた頷けますが、興味深いのはGABAを昼間に摂取してもその日の夜の睡眠に有効だというところです。これはギャバ・ストレス研究センターによる検証結果からも明かであり、昼間にストレスをリセットすることで通常よりも早く深い眠りが得られることが判明しています。

ノルアドレナリンを抑えるためセロトニンを増やそうなんて調べたらトリプトファンが必要とあり、いつからかそこにばかり着目していましたが、こうして見るとGABAもまた同様の効果を期待出来そうですね。かといって手軽なのはチョコレートくらい、後は昼夜の食事にどれだけまくしこめるかといったところなのでちょっと敷居が高い感じもします。